願抑壮年軽鋭気 至誠尽処棄斯身
西新井アリオの書店にて、
篠田鉱造『明治百話』上巻(岩波文庫)
を10分ほど立ち読み。
この本は前にも読んだことがあるんですが、今日「木戸の奥方井上の奥方」のとこを読み返してたら、所郁太郎の息子(・・・)の消息が一瞬出ていることに、初めて気がつきました。井上は手当てのお礼がしたかったのに、郁太郎さんが病死しちゃったので、かわりに息子を探し出して手厚くお礼をしたそうです。
聞多って、繊細と程遠い性格してる割に、人情とか義理に厚い男だよね。
うん、男前だ。
仕事場的に大詰めだった2月を終えて、3月はまあ楽かな~なんて軽く考えてたら、意外とたまっていた事務作業やら書類整理やら税務申告やらに追われました。
というかブログ放置しすぎた・・・まずい・・・・・・
というわけで、これからは定期的な更新を目指そうと自己反省。せめて一週間に一回くらいは更新しようと思います・・・(_ _;)
ブログは完全停滞の一途を辿ったものの、歴史フィーバーは少しも醒めてはおりませんです。はい。近頃は、木戸さんの周辺の人物を探ることによって木戸さんの人となりを考えてみようと思い立ちまして、ちまちまと長州・明治関係の人たちの履歴をつまみ食いしたりしてます。
で、先日、国会図書館の「近代デジタルライブラリー」で、吉富簡一を検索してみたんですが、意外に面白い記事に出くわしてしまい、たまらず大爆笑。
木戸照陽著「日本帝国国会議員正伝」(田中宋栄堂、1890年)からの引用。
(・・・来歴調べたわけじゃないけど別に木戸さんの親戚じゃないですよね?)
タイトルからして帝国主義的政治臭ぷんぷんな一冊。しかし。
以下吉富さんについての噂話。↓
「君人となり洒々落々にして快罵善嘲に富めり曾て鳥井坂に至り井上顧問の邸に在りて交友と酒宴と催ふせいしときに君は交友をして一驚を吃せしめんと欲し間を窺ひて席を去り密かに屋上に上り匍匐して二階の坐敷に通らんとせり座客はスハ曲者御参られ吾れ彼奴を捕へて主君の御感に預からばやと一同、腕を擦り飛び掛って上を下へと混雑し揉みあひへし合い遂に曲者を縛し燈火を点じて熟視すればコハソモ如何に曲者に思ひしは曲者にあらずして主君の一臂と頼まれたる吉富君にありてければ一同、目と目をを(ママ)見合して抱腹絶倒したりと云ふ以て君が井上顧問に對する親疎の程度を見る に足るべし」
・・・・・・うん、まあ、聞多とか木戸さんの親友って時点で常識人は期待してませんでしたけどね。そうかやっぱり変人だったか!照陽さんも「親疎の程度を見るに足るべし」って、結論はそこなのか。そこでいいのか。
いくら仲いいからって、人ん家の屋根に上って家人を驚かせようなんて、政治家の・・いや、いい年こいた大人のしていいことじゃありませんよ吉富さん。
「洒々落々にして快罵善嘲に富めり」は、たぶん本当にそんな人だったんだろうなと推察し奉ります。だって普段は丁寧な口調を崩さない木戸さんが、この人相手だとやたら辛口でくだけた手紙を送ったりしてるし。木戸さんは相手を見て自分の口調を決める人に違いないと思うんですよね!ええきっと!(無駄な信頼だなおい)
しかし木戸さんって、付き合う友達がみんな変人ばっかり。
そしてなぜか酒を飲むとトンデモ行動に走る人が多い。
(s布さんとか高sくんとか容d先生とか、つか吉富さん、アンタもか!)
まあ木戸さんも変人で酒飲みだからお互い気が合うんでしょうね、きっと。(結論)
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