嘉永6年11月28日付、周布政之助→村田清風書翰。
この年の9月12日に、周布さんが祐筆役に昇進したことを聞きつけた村田清風氏から、昇進祝いを兼ねたお説教の手紙を頂いたので、御礼のお返事した手紙の一節。
「然処左右観望之者と御目し被下候は、いかにも口惜き事に御座候、成程鈍才浅学故、機会を失候儀は、毎々有之残念至極に候得ども、心事においては、
寸志元是学群雄 生死豈兼草木同
願抑壮年軽鋭気 至誠尽処棄斯身
願抑壮年軽鋭気 至誠尽処棄斯身
如此御座候、尤いまだ御見棄を無之哉、御悠寛之節、淵底之御心事、御咄可被成下に付、篤と案置候様との御事、感謝紙上に難述候、・・・」(出典:周布公平監修「周布政之助傳」東京大学出版会、1977年)
村田さんに「お前はいつも意見がふらふらしちょる」とでも言われたらしい。
でも、そこはきちんと、「いや、志は決してふらふらしちょりません!」と意地を見せてる周布さんが、なんかすごく可愛いと思ってしまった。
つか、周布さんて、いい人だなあ。
手紙に人柄が滲み出てます。PR
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かゆ
自己紹介:
某WJ雑誌で掲載中の幕末パラレルギャグ漫画にて、黒髪長髪和服の人に転倒し、すっかり深みから抜けられなくなったオタク。そして深沼の底にて木戸さんに出会う。「醒めた炎」はバイブル。あの本で同時に村松氏のファンにもなりました。今は一刻も早く読了したい。
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