こないだ読んだ雑誌に、小泉八雲の話が載ってたので、
かねてより気になっていた"Gleanings In Buddha Fields "
を読んでみました。
といっても、たった2パラグラフですが。
かねてより気になっていた"Gleanings In Buddha Fields "
を読んでみました。
といっても、たった2パラグラフですが。
「三千世界の烏を殺し 主と朝寝がしてみたい」
一般に高杉晋作の作とされますが、一部に作者木戸説もあるらしい。
で、その木戸創作説を唱えたのがラフカディオ・ハーンであると聞き、当該本をペラペラめくってみたところ、たしかに第7章節に「長州の木戸の創作」として、この都都逸が紹介されていました。
とはいえ章の主眼自体は、都都逸に使われた仏教用語(=「三千世界」)を、考察することにあるようで、この歌を木戸さんの作とした論拠については、皆目触れられていませんでした。というか、単に「この都都逸は長州の木戸の作品だ」と誰かから伝え聞いたのを、そのまま転載しました・・・といった風。
そもそもハーンが来日したのは1890年、木戸さんが亡くなって実に13年も後のことなので、どうやったって話を伝聞形で聞かざるを得ないはずなんですよね。
ハーンは山口や政界と明確なつながりがあるわけでもないようですし、おまけに日本語も不自由なので、彼があやふやな情報を伝え聞いたままに書き留めた可能性は、かなり大きいと思います。
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かゆ
自己紹介:
某WJ雑誌で掲載中の幕末パラレルギャグ漫画にて、黒髪長髪和服の人に転倒し、すっかり深みから抜けられなくなったオタク。そして深沼の底にて木戸さんに出会う。「醒めた炎」はバイブル。あの本で同時に村松氏のファンにもなりました。今は一刻も早く読了したい。
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