「戊辰物語」をひとまず読了。。
最初はマメに情報整理作業に勤しんでたのが、途中からすっかり面倒になって、ひとまず読むことだけに専念(笑)
個人的には、容堂先生の話がいちばん楽しかった。
九世市川団十郎、当時の権十郎がご贔屓で、団十郎の自宅に遊びに行ったり、呼びつけて一緒に遊んだりしたんだそうです。九世って、あの「劇聖」?!
まだ油の乗る前でしょうけど、いやそれにしたって、羨ましい話だ。。。いや、一番羨ましいのは、木戸さん家にお泊りして松子さんにも気に入られたってコトですけど!
「芝居茶屋から団十郎と鶴蔵に容堂から使いが来た。何だろうとおもって二人が行くと容堂はすました顔で『これから素見(ひやかし)に行こう』と団十郎の手をとって吉原の廓内をブラリブラリと軒なみのぞき廻り、団十郎はすっかり参ってしまった」
(九代目団十郎未亡人、堀越ます子刀自)
ふうん、吉原をね。
つか、団十郎を弱らせたコトよりも、そんなトコに馴染みがあるらしい容堂先生の方がよっぽど気にかかるんですけど。。
大名って吉原利用するのか?それも幕末の大名がさ・・・。
でもまあ豪快な容堂先生らしいかも、とちょっと思いました。
あと、容堂先生が亡くなった時には、侠客の相模屋政五郎が、御通夜の席で殉死するとか言って大騒ぎして、それを板垣退助が止めた、という話も載ってました。まあどこまでホントの話なんだか分かりませんが。だけど木戸さんにもさんざ惜しまれ泣かれていたし、なんだ、結構慕われてるじゃないですか先生。良かった。
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昨日読んでた文書、あらためてタイトル眺めたら「阪谷朗廬関係文書」でした。げっっ。ってことは、阪谷→江木書翰だと思っていたのは、実は江木→阪谷書翰だったわけで、つまりはっちゃけてるのは江木さんのほうじゃん。。!
うわわ!
昨日のブログ読んでくれた皆様!うそ書いてました!すみません!
阪谷さんも、濡れぎぬ着せてごめんなさい!!
ど、土下座をば。。!
しかも江木さんとはどんな人かと思って検索かけたら、黒船で開かれた艦上パーティの席に、ドサクサに紛れて乗り込んだ人だとありました。
つまり手紙の内容も、「極密に異船に乗り込んで蒸気船を見たので、古賀先生にもその件について糸井からお話差げます、ペリーの似顔絵を先生のお目にかけます」、って意味で、要するに私はいろいろ勘違いしてたんだな。。
は、恥ずかしー。
あんまり恥ずかしいから、記事を降ろして無かったコトにしようかと一瞬思いましたが(おいっ!)、思い直しておとなしく恥晒すことにします。。真面目に読んでくださってた方、ホントにごめんなさい。今から読まれる方は、「あ、こいつ楽しそうに突っ込みいれてるけど、間違えてるんだ」って、生あたたかい目で見てくださると有難いです。。。
ネット浮遊していてたまたま出会った資料なんですが。。
阪谷朗廬→江木繁太郎宛
安政元年三月二七日書翰
「道中浜松ニテ異船八艘神奈川沖ヘ乗込ミト聞キ、急ギ江戸ヘ入ル、江戸静謐廟堂ハ議論沸騰、老中方夜度々登城武備整ワズ、無謀ノ一戦林則除ガ轍、小生ノ意見ハ権策ハ措キ全策ヲ用イ度シ・・・(中略)・・・極内密異船ニ上リ蒸汽船ヲ観ル、此船ニ乗リ阿墨俄羅斯ヘ行ケバ一興、古賀先生相変ラズ西学研究、異船乗込一件糸井ヨリ差上グベシ、ベルリノ似顔オ目ニカケン」
たしか阪谷さんて、渋沢栄一の娘婿にあたる人じゃなかったかしら。うろ覚え(←おい)(後記:今調べたら、阪谷氏の息子さんと渋沢さんの娘さんが結婚してました。。)
手紙を見るかぎり、随分とこう、はっちゃけた人ですね。
古賀先生は、儒学者の古賀謹一郎氏でしょうか?先生も、こんな献策されたらさぞびっくりだろうと思います。。。
こういう手紙を見ると、異船を見て密航を思いついた人は、なにも松陰先生だけじゃなかったんだなーって、実感します。つーか、安政元年ってことは、ペリー二回目来航の時だから、阪谷さんは松陰先生と同じ船に乗り込もうとしてたってことですよね?ていうか3月27日って、松陰先生と金子さんが密航計画を実行した当日ですよね?
どんな偶然?
本日の東京はお出かけ日和な天気。。だったので紀尾井町へ野暮用ついでに歌舞伎鑑賞を敢行してきました。千秋楽ギリギリだったけど。。。
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かゆ
自己紹介:
某WJ雑誌で掲載中の幕末パラレルギャグ漫画にて、黒髪長髪和服の人に転倒し、すっかり深みから抜けられなくなったオタク。そして深沼の底にて木戸さんに出会う。「醒めた炎」はバイブル。あの本で同時に村松氏のファンにもなりました。今は一刻も早く読了したい。
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