周布さん伝、文久元年11月4日の項。
・・周布さん、中村九郎兵衛に、江戸藩邸に残っている自分の荷物を整理して送ってくれるように、とお願いの手紙を出す。
周布さんの奥さんが、周布さんの衣服を「残らず」江戸にいる本人宛に送ったところ、その直後に周布さんは久坂と出奔騒ぎを起こしてそのまま帰国を命ぜられたので、衣類は江戸にあるのに、本人だけが入れ違いで田舎に帰ってきてしまったそうです。
予想だにしなかった事態に周布さんも「家内共大きに当惑」と、戸惑いのご様子。
今やわずかに残った1、2枚の褞袍で、
「風寒之凌候而已」
うっ、厳冬の折にどてら1枚!
周布さん、かわいそう!!(でも何故かこみ上げる半笑)
・・いやいや、人の不幸を笑っちゃあいかんわな。
・・・で、江戸に向かう中村さん宛に、ともかく衣服だけでも先に送り返してくれるよう、現地で指示を出してくれませんか、とお願いしてます。
凍える周布さんに、中村さん、どうかご厚情を!
・・ところでこのとき、久坂氏はどこで何してたのだろう。
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かゆ
自己紹介:
某WJ雑誌で掲載中の幕末パラレルギャグ漫画にて、黒髪長髪和服の人に転倒し、すっかり深みから抜けられなくなったオタク。そして深沼の底にて木戸さんに出会う。「醒めた炎」はバイブル。あの本で同時に村松氏のファンにもなりました。今は一刻も早く読了したい。
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